私の好きな人はちょっと…いや、凄く変かもしれない…




  飛べない鳥番外編  『ほたるとアキラの日常』




廊下を歩いていると襖から部屋を覗き込んでいる変態を発見した。
その覗いている部屋の主は自分の後輩のサスケの部屋。
いつも変だとは思っていましたがとうとう後輩…と言うかほたるには社員当たるわけですがそんな子に手を出そうとしているとは…


「ほたる、何しているんですか?人の部屋を覗くなんて趣味の悪い!」


腰に手を当て『怒ってます』オーラを全身に纏って睨みながら話かける。
私の言葉に気付いたほたるはゆっくりとこちらを振返ってポツリと


「ぁ‥アキラ」


と呟いただけでまたすぐに瞳を襖の方に向けてしまった。
そしてまた何か用?、と瞳を襖に向けたままボソリと返す。

‥なっ何ですか!人が話かけているのにその態度はー!!!
人と話す時は目を合わせろって習わなかったんですか!?
と、怒鳴りたい所ですがこんな馬鹿いちいち相手にはしていられませんねι


「‥用がある訳では有りませんが人の部屋を覗くのはお止めなさい。最低ですよ」

「それよりさ…アキラも見てみなよ。あのサスケの機嫌が凄く良いんだよね…」


ほら、と場所を譲られてしまった…。サスケ君の機嫌が良いのは気になりますね…正直


「では、ちょっと…」


好奇心が負けて、こっそりと部屋を覗き込んでみる。
へぇ〜、本当にご機嫌ですね。
鼻歌まで歌っている……

って私まで何やっているんですかー!?
私とした事がほたるのペースに巻き込まれてしまった…
ごめんなさい、サスケ君…
好奇心に負けた私を許して下さい。

その場に膝を崩し、力なく座り込む。
その横からほたるがどうかした〜?と顔を覗いてきた。


「や‥やっぱり部屋を覗くなんて最低です!」

「‥でも、アキラも見たじゃん。しかも、楽しそうに」


うっ…ごもっともななご意見で‥‥
でも、あれはほたるが無理やり…でもないし‥
私のせいでは!!
…ぁ〜いや見たのは私であって進めたのはほたるだから…
えっと...そのぉ


こう私がしどろもどろ考え込んでいると一歩ほたるが歩み寄って来る。
でも言い訳を考えるのに必死な私にはほたるのしようとしている事に気をとめる事が出来なかった。


「口封じしちゃえ〜」

「……へ?」





――ぷちゅv






「‥なッ…なななっ////
何するんだよ!!この馬鹿ほたるッ!!」






――バッチーンッ






私の平手打ちがほたるの頬にクリーンヒット!
ほたるは体勢を崩してその場に尻餅を付いた。
そして頬を擦りながらじっと見てくる。


「……痛い」

「当然でしょう!いきなり‥そっそんな事するから…」

「いきなりじゃなきゃ良いの?」


はぁ?!
何でそうなるんでしょう、この男はッ!


「いきなりじゃなくてもいけませんッ!」

「やだ」

「何が?」

「もっとアキラと色々な事したい…」


ひゃ〜〜!!!
とうとう言ってしまいましたよ、この男
色々って…

ハッ!?またこうやって悩んでいるうちに敵がジリジリと歩み寄って来ているッ!
こんな公な場所でこれ以上何かされるわけにはいきませんし。
私がほたるみたいなヤツに好き勝手されているなんて思われたく有りませんからね…

こう言う時は...




「逃げるが勝ち!」







裾をたくしあげて廊下を全力疾走。
ほたるは追いかけて来るどころか唖然と私の姿を見つめているだけだった。
ふぅ、今日は私の勝ちの様ですね。


「…何であんな変な奴…好きになってしまったんでしょうかね...」


ぽつりと呟いた言葉は誰の耳に届かずに空に消えて行った。
私に幸せなんか来るはずは無い‥
こんな汚れてしまった私を抱けばほたるも汚れてしまう‥

もう、私の事なんて気にしなければいいのに・・
そうしたらもっとあなたを想う事もない。
この気持ちを止められたかもしれない・・・
でももう遅いのでしょうね

触れた唇が熱い...
私の中でほたるの存在がさらに大きくなるのを感じた。
もっと素直になれたらいいのに...





・




・




・


一方のほたるはアキラが走り去った後もオレの部屋の前に座り込んでいた。
実は一部始終を見てしまったオレ、サスケは部屋から出るタイミングを逃していた。
襖から顔を出すとほたるはアキラが走り去った方をずっと見ている。


「なぁ、さっきから何やってんだ?」

「やっぱりアキラって可愛いよね…」

「はぁ?ま、いいや。オレ出かけてくるからな」


これでやっと部屋から出られるι
何だかんだ言ってもホントアキラばかだなほたるって・・・





 終わっちゃえ(笑)



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どうも、宮沢です。
初☆ほたアキー!!!イェイ!
これは読みたい小説投票で「ほたアキを読んでみたいです。飛べない鳥で好きになっちゃいました。」と書いて下さった姫君に捧げます。
こんなギャグですいませんが…。
自分が書いたもので新しいCPを好きになって貰うのは本当に嬉しいことです。
そう書いて下さって、本当に有難う御座いました!!
これからほたアキを始めるので宜しくお願い致します。


あ〜めちゃギャグに〜〜ι
アキラさん性格変っているし・・・。
サスケいい迷惑ですね。アキラ登場辺りから部屋の前に二人が居るの気付いてそう。
ま、あれですね。結局こちらのバカップルって事ですよ!(笑)
この時の話は2話終る前ぐらいですかね。
では、次は真面目なほたアキを書きたいと思います!


2004/8/18




 
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